特許出願すべきかノウハウとして保管すべきか?
製造ノウハウや特定の物質発見や合成、複数物質の混合など、研究開発の成果を、特許出願すべきか、機密情報としてノウハウで保護すべきかを迷うところもあります。先ずは秘密が確実に保持し、将来も含め保護できるかどうかで判断すべきです。
開発の成果を学会などで、未来永劫発表することは無いのか、発表を我慢できるのかが先ず問われます。また、他社でも同じ様な研究がなされていないか、ノウハウとして保管すべき技術に他社(者)が気づく恐れは絶対無いのかどうかです。分析技術の進歩により、製造工程の微細な物質や痕跡が、製品を見て分ってしまう恐れはないかなど検討すべきです。
文献や学会情報、さらには特許情報を見て、他社、他の研究機関がどこまで近い研究をしているかを調べることが肝要です。
機密保護が社内で確実に、長期間保管できるかの体制も必須です。
担当した技術者の転社などの流動で漏れる可能性は全くないのかです。
これらのことが可能で機密保護が可能であればノウハウ保管を考慮しても良いですが、少しでも懸念があるようでしたら、先ずは特許出願を考慮すべきです。
本内容はJPDSから発行された書籍「企業活動と知的財産~なぜ今、知的財産か~」から一部抜粋して知的財産の基礎的な知識をお伝えしています。
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