切り餅事件
お餅が個別に包装されて、手軽にお正月だけでなく季節を問わず何時でも食べられるようになってから大分経ちます。こうしたお餅を焼いた時に、突然あらぬ方向に吹き出し、中々うまく焼けなかったのを解決した発明が多くあります。
その内の一つに、焼く網にのせた際に方形のお餅の側周表面に複数の切り込みを入れることで、サンドイッチや最中のように焼き板の上下方向に膨らませるようにした発明を巡り、争われた事件があります。側面だけでなく上面にもスリットを入れ、より美しく型崩れしない工夫をした発明(商品)が出ました。上下、側面の両方に入れたモノであっても側面に切り込みを入れる特許の権利範囲に含まれると判断されました。
本内容はJPDSから発行された書籍「企業活動と知的財産~なぜ今、知的財産か~」から一部抜粋して知的財産の基礎的な知識をお伝えしています。
|知財情報 TOP|