企業活動の環境
企業をめぐる環境の変化を図に示します。近年のインターネット環境下では企業のビジネス環境は、国内企業との競合だけでなく、業態に関係なく国際化されボーダーレスが顕著に進んでおります。一方、世界の経済環境を見れば、株価の動きにも表れるように、2000年代になり、アメリカ、ヨーロッパに限らず、アジア特に中国の影響など、全世界にその要因が拡大し、影響が顕著になってきております。どこかの国の不況が全世界に大きく影響を与えることになります。したがって、過去の経済や技術などの変動要因のなどの多様化で過去の延長線での予測が困難になってきております。不確実性が増し、事業構造改革を的確に進めないと、企業の衰退に大きな影響が起こってきていることは多くの事例が物語っています。 企業が生き残り、さらには発展的に維持されるためには、どうしてもその企業独自のユニークな製品やサービスの提供が避けられません。キーワードは「独自性のある、しかも市場を意識した事業の推進」ではないでしょうか。会社の事業領域も過去にとらわれず、ビジネスのシナジーを考慮した変化を柔軟に進めていくことが求められます。
従来の商品や製品さらにはサービスについて、選択と集中を進めていくことが必須です。もはやどの企業でも同じような製品体系といえるような品揃えの時代は過ぎてきております。
本内容はJPDSから発行された書籍「企業活動と知的財産~なぜ今、知的財産か~」から一部抜粋して知的財産の基礎的な知識をお伝えしています。
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