Vol.51|知的財産戦略の総合サポート

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製品から見て

 研究開発の成果である発明を漏れなく捉えるにはどのようにして行えば良いのでしょうか?

 実際の商品、製品をみながら、発明を抽出、摘出することは多くの企業で実施されています。

まずは、当該商品で設計上、苦労して実現に漕ぎつけたアイデアを抽出します。図の、現場からの発想(特長は?)にあるように開発した製品の特徴に着目して実際に適用したアイデアを抽出します。

現場からの発想

次の商品の特徴となる技術はどこか、セールスポイントになる事項を把握します。他社製品と差別化するための工夫、困った点、工夫した点、ユーザーからの要求機能、他の商品からヒントを得た点、従来の商品とは仕様がかわった点などいくつかの実際の製品に適用されたアイデアを抽出します。

 何が目的で工夫したか、自社では当たり前のように設計に盛り込まれているが、他社では採用されていない技術やアイデアなどを求めます。

 一方、現場からの発想(反省編)にあるように、今回開発して製品にある潜在的な問題点や欠点を見つけ、その課題を解決するためのアイデアを抽出するやり方もあります。

 開発、設計者は、時間やコストなどいくつもの制限の下で商品を作っていることが少なくありません。

 実際には、こういう機能を持たせたい、こうしたい、こうすべきだという課題を抱えていることがあります。実はこうした欠点が今回の商品には内在しているとか、この点を解決すべき、ここが使いにくい、手抜きとまでは言えないがここがネックだとか、様々な問題点を意識しているか、または無意識に抱えているものです。そうした点を顕在化して、新たなアイデアを考え適用することで、その製品の一つ先の課題を見つけ、将来像を把握することができます。

現場からの発想(反省)

本内容はJPDSから発行された書籍「企業活動と知的財産~なぜ今、知的財産か~」から一部抜粋して知的財産の基礎的な知識をお伝えしています。



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